システム間でカスタマイズを比較する方法
全3回に渡ってシステム間の比較方法についてご紹介しています。
第1回はシステム間でテーブルを比較する方法について解説しました。
本記事では、その第二弾として、システム間でカスタマイズを比較する方法について解説します。
システム間でカスタマイズを比較する方法
検証機でテストをしていると、開発機の単体テスト時と違う動作をすることが稀にあるかと思います。
今回ご紹介する方法を使用すると、開発機と検証機・本番機でカスタマイズに差分が無いか比較することができ、カスタマイズの移送漏れを調査する方法としても活用することができます。
それでは、システム間のカスタマイズ比較方法について見ていきましょう。
トランザクションコード:SCU0(OY19)
システム間でカスタマイズを比較する方法はトランザクションコード:SCU0(OY19)を実行することです。
本機能の実行手順は下記の通りです。
1.新規比較実行の基準から使用する基準を選択
使用する基準は下記のいずれかを選択することがオススメです。
①SAP完全版IMG(トランザクションコード:SPROの画面から個別にカスタマイズを指定して比較が可能)
②コンポーネント選択(モジュール(例:SD,MM)を指定して比較が可能)
2.「登録」ボタンを押下
3.内容説明を入力
4.比較対象システムのRFC宛先を入力
5.「バックグラウンドでの合計比較」ボタンを押下
6.バックグラウンドサーバを入力
7.バックグラウンドジョブスケジュール画面でジョブの実行条件を指定して実行
また、本機能の注意点として、大量のカスタマイズを比較して実行すると、実行に長時間かかること、使用メモリの上限に達して異常終了することがありますので、実行条件に気を付けて実行してください。
下記の記事では、SAP Basisがよく使うトランザクションコードの一覧を解説していますので、合わせてご確認ください。