【悪用厳禁】SAPGUIからOSコマンドを実行する方法
本記事では、SAP Note 2443193 – Report RSBDCOS0 – Execute OS command from SAP GUI に記載されているSAPGUIからOSコマンドを実行する方法について解説していきます。
SAPGUIからOSコマンドを実行する方法
SAPGUIからOSコマンドを実行する方法と言うと、トランザクションコード:SM69を連想する方もいるかと思いますが、今回ご紹介する方法はトランザクションコード:SM69と違い、まるでOSにログインしてコマンドを実行しているかのように、SAPGUIから自由自在にOSコマンドを実行することができます。
また、下記の記事で、トランザクションコード:SM69以外のSAP Basisでよく使うトランザクションコード一覧を解説していますので、合わせてご確認ください。
SAPGUIからOSコマンドを実行する方法はトランザクションコード:SE38からプログラム:RSBDCOS0を実行するです。
詳細についてはSAP Note 2443193 – Report RSBDCOS0 – Execute OS command from SAP GUI をご確認ください。
なお、本機能に関しては下記の3つの注意事項があります。
1. プログラム:RSBDCOS0を使用するためには複数の権限オブジェクトが必要
SAP Note 2297349 – Authorizations required to use report RSBDCOS0 に必要な権限オブジェクトが記載されています。
2. OSコマンドの実行ユーザは<sid>adm
OSコマンドは<sid>admで実行されるため、<sid>admの権限の範囲でしかOSコマンドを実行できません。
3. 実行結果がシステムログに記録される
実行したOSコマンドは逐次SAPのシステムログに記録されます。
本方法はOSコマンドによっては予期しない結果が返ってくることがある点もSAP Noteに記載されていますので、自己責任で実行するとともに、プロジェクトのルールを遵守したうえで、実行するようにしてください。