複数の結婚相談所を掛け持ちするのは、婚活をスムーズに進める上で「正解」か「否」か?
出会いの数を増やすという意味では、結婚相談所の掛け持ちはアリのようにも思えますが、実際のところはどうなのでしょうか。
ここでは結婚相談所を掛け持ちする際に生じるメリット・デメリットと注意点を詳しく解説したいと思います。結婚相談所の掛け持ちをご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも、複数の結婚相談所に登録をする「結婚相談所の掛け持ち」は一般的なことなのでしょうか。まずは、実際のデータやケースを元に、掛け持ちの現実を見ていきましょう。
株式会社リクルートマーケティングパートナーズの2016年の調査では、婚活をしている方の約6割は、複数の婚活サービスを併用しているという結果が出ています。
ここで言う「婚活サービス」には、婚活サイト・婚活アプリ・婚活パーティー・婚活イベントなど結婚相談所以外の方法も含まれるため、全ての方が結婚相談所を掛け持ちしているとは限りませんが、過半数の方が複数の婚活サービスを利用していることが分かります。
では、結婚相談所を掛け持ちするのはどんな方なのでしょう。
結婚相談所を掛け持ちするケースとしては、次のようなものが挙げられます。
また、掛け持ちのパターンとしては、「仲人型+データマッチング型」「大手結婚相談所+小規模結婚相談所」など、異なるタイプの結婚相談所を組み合わせるケースが多いとされています。
結婚相談所の掛け持ちには、メリットとデメリットが存在します。まずは、掛け持ちで得られるメリットについて、具体的に見ていきましょう。
希望の相手と出会う可能性が増えるのは、結婚相談所を掛け持ちする大きなメリットと言えます。
複数の結婚相談所に登録をすると、当然のことながら出会いの機会も多くなりますよね。たくさんのお相手と出会うことで、自分の条件にマッチするお相手に巡り合うチャンスもアップするメリットがあります。
結婚相談所には、大まかに分けると仲人型・データマッチング型・ハイブリッド型の3種類が存在します。
それぞれのサービスの特徴は以下の通りです。
プロフィールの作成から、お相手探し、お見合いのセッティング、交際や成婚の進め方まで、婚活全般をカウンセラーが徹底的にサポートしてくれるタイプの結婚相談所です。
登録会員のデータベースから、自分が希望する条件に見合う相手をシステムが検索し、マッチングしてくれるタイプの結婚相談所です。仲人型に比べると、会員自身が主体的に婚活を進める必要があります。
仲人型とデータマッチング型の両方の特徴を併せ持つタイプの結婚相談所です。婚活自体は主体的に進めつつも、必要に応じてカウンセラーのアドバイスやサポートを受けることができます。
異なるタイプのサービスを併用できるという点も、結婚相談所を掛け持ちするメリットです。
複数の結婚相談所に登録していると、セカンドオピニオンとしてアドバイスが受けられるのもメリットでしょう。一人のカウンセラーに長く担当してもらうと信頼は強くなりますが、考えが偏ってしまう時があります。そんな時、別のカウンセラーからセカンドオピニオンをもらうことで、婚活を一歩先に進めることができるでしょう。
結婚相談所の掛け持ちには、メリットだけでなく、デメリットも存在します。実際にどんなデメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう。
結婚相談所を掛け持ちするということは、その分、追加で費用がかかるということでもあります。結婚相談所を利用するには、初期費用・月額利用料など数万円~数十万円が必要となりますが、登録する結婚相談所が増えれば増えるほど、そうした費用も嵩んでしまいます。その点は、結婚相談所を掛け持ちする上でのデメリットと言えます。
結婚相談所を掛け持ちすると短期間に多くの異性と出会うことができる反面、婚活疲れを起こしてしまう可能性があります。初対面の相手と会うのは、ただでさえ気疲れするものですよね。人によっては、デートの予定でスケジュールが埋まってしまうことで、ストレスを感じることも。
また、たくさんのお相手とデートを重ねているのになかなか進展が見られないと、自分自身に対して「婚活に向いていない」「魅力がない」などマイナスな気持ちを抱いてしまう方もいます。このようなタイプの方にとっては、出会いの数が増えることが、逆にデメリットになってしまうケースもあるのです。
登録や面談などの手続きに時間がかかるという点も、結婚相談所を掛け持ちする上でのデメリットです。登録前の無料カウンセリングから始まり、登録に必要な書類の準備・諸手続き・プロフィールの作成や登録など、活動をスタートさせるまでにやらなければならないことはたくさんあります。
複数の結婚相談所に登録する場合は、これらの手続きも複数回こなさなければなりません。仕事などで忙しくなかなか時間が取れない方の場合、こうした作業が煩雑に感じられてしまうケースもあると言えるでしょう。
結婚相談所を掛け持ちする際には、いくつかの注意点が挙げられます。あとで後悔をしたり、思わぬトラブルに巻き込まれたりしないためにも、どのような点に注意をすればいいのかしっかり確認しておきましょう。
婚活の進め方自体に問題がある場合、複数の結婚相談所に登録をしても、思うような結果を出せない恐れがあります。そのため、結婚相談所を掛け持ちする前に、婚活がうまくいかない理由を分析してみることが大切です。
婚活がうまくいかない理由は人それぞれですが、一般的には次のような理由が考えられます
こうした点に当てはまる部分がないかを振り返ってみて、現在の結婚相談所で解決できないかを考えてみるのも一つの方法です。また、自分自身を客観的に見つめ直すために、カウンセラーの意見を聞いてみるのも良いでしょう。
結婚相談所を掛け持ちする際は、同じ連盟の結婚相談所は避けることをおすすめします。
結婚相談所の多くは、IBJ・JBA(日本結婚相談協会)・BIU(日本ブライダル連盟)などの連盟に所属しており、同じ連盟に属する結婚相談所同士で会員のデータベースを共有しています。つまり、結婚相談所は違っていても、所属する連盟が同じだと、会員が重複してしまう可能性があるのです。
出会いの幅を広げたいのであれば、登録を検討している結婚相談所がどの連盟に所属しているかを事前にチェックしておくことが重要です。
結婚相談所には、それぞれ独自のルールが設けられています。複数の結婚相談所を掛け持ちする場合は、各相談所のルールをしっかり守ることが大切です。
たとえば、A相談所では「交際開始から3ヶ月以内に成婚するかを決める」、B相談所では「交際開始から半年以内に成婚するかを決める」となっていた場合、A・Bそれぞれのルールをしっかり把握していないと、トラブルのもとになる可能性があります。ルールに違反をすると、最悪の場合強制退会させられてしまう恐れもあるため注意が必要です。
結婚相談所の掛け持ちについて、メリットやデメリット、注意点などを詳しく見てきました。結婚相談所を掛け持ちすると、出会いの幅を広げることができます。短い期間でたくさんのお相手に出会いたい方や、積極的に婚活を進めたい方にとっては、メリットのある方法と言えるでしょう。
その一方で、一つの結婚相談所で活動するよりも費用がかかる・婚活疲れを起こす恐れがあるなどのデメリットもあります。先にも述べたように、婚活の進め方やペースは人それぞれ。メリット・デメリットや注意点などをしっかりと吟味した上で、自分にとって結婚相談所の掛け持ちは本当に必要かどうかを検討することが大切です。
結婚相談所の掛け持ちを検討する際には、まずは無料相談を受けてみることをおすすめします。無料相談では、現在の結婚相談所とのサービスの違いを知ることができるほか、掛け持ちの必要性についてカウンセラーのアドバイスを聞くことも可能です。無料相談を上手く活用して、賢く結婚相談所を掛け持ちし、成婚に繋げましょう。