婚前交渉とは結婚前に男女が身体の関係を持つことを言いますが、結婚相談所の婚前交渉はそれとは少し意味合いが違います。
一般的に結婚相談所では婚前交渉は禁止されています。
では、結婚相談所でいう婚前交渉とはどのような行為を言うのでしょうか?
また、万が一婚前交渉をしてしまった場合罰則規定などはあるのでしょうか?
この記事では、結婚相談所の婚前交渉の範囲と禁止している理由、婚前交渉をしてしまった場合の罰則について解説します。
結婚相談所で言う婚前交渉は一般の婚前交渉よりも広い意味で使われます。
ここでは、結婚相談所の婚前交渉と一般の婚前交渉との違いについて解説します。
一般の婚前交渉の意味は、「結婚前に結婚しようとする男女が性的関係を結ぶこと」です。
性的関係とは、キスや性行為などのスキンシップを指します。
これに対して、結婚相談所の婚前交渉は以下のようになります。
このように、結婚相談所でいう婚前交渉とは、「お互いの家に宿泊や宿泊を伴う旅行や同棲」まで含まれています。
交際中の男女が同じ場所で寝泊まりすることも婚前交渉と見なされてしまうのです。
また、結婚相談所で定められている「身体の関係」ですが、これは手を繋いだり、キスをしたりするようなスキンシップも含まれるのでしょうか?
結婚相談所の婚前交渉の範囲については次項で詳しく解説します。
結婚相談所の婚前交渉は、成婚退会するまでの期間における身体の関係になります。
では、「身体の関係」とはどのような行為が含まれるのでしょうか?
キスや手を握るなどのスキンシップは身体の関係に含まれるのでしょうか?
ここでは、その点について詳しく解説します。
結婚相談所での婚前交渉では、相手の了承が得られれば手を繋ぐことは問題ありません。
「相手の了承が得られれば」という前提は、中には、「真剣交際までは手を繋ぐべきでない」と考える人もいるからです。
そういう場合、その相手から結婚相談所に連絡がいき、交際終了となるケースもあります。
そのため、なるべく仮交際の段階では男性から積極的に手を繋ぐなどのスキンシップを求めるのは避けるべきです。
もし、手を繋ぎたいと言う場合は、相手の気持ちを尊重し、信頼関係を築いた上で行いましょう。
結婚相談所の婚前交渉では、キスが該当するかどうかはグレーゾーンになります。
これは、結婚相談所によってその判断基準が異なるためです。
ある結婚相談所では、キスは婚前交渉に入らない場合もありますし、別の結婚相談所では、真剣交際に入ればキスはOKという場合もあります。
このように、キスの解釈は結婚相談所ごとに異なるため、自分の加入している結婚相談所の規約を良く理解しておく必要があります。
しかし、キスについても相手との信頼関係がなければ、いくら規約の範囲内であっても交際終了となる場合もありますので、相手の気持ちを尊重し同意を得てからにしましょう。
結婚相談所では、宿泊及び宿泊を伴う旅行は禁止されています。
結婚を前提とした男女が同じ場所で寝泊まりすることは、身体の関係を持つ可能性が高いと判断されるからです。
また、同棲も言うまでもなく禁止されています。
宿泊や宿泊を伴う旅行については、社会通念上の婚前交渉とは異なるため誤解されがちですが、結婚相談所では、宿泊を伴う旅行をしてしまった場合は一発でアウトとなることをあらかじめ理解しておきましょう。
では、なぜ結婚相談所ではこのように厳しく婚前交渉が禁止されているのでしょうか。
その理由は大きく以下の3つの目的があります。
ここでは、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
婚前交渉を禁止しないと、結婚の意志のない身体の関係目的の人が入会する可能性が高まります。
そういう会員が増加すると、結婚相談所として会員の質の低下を招いてしまいます。
会員の質が低下すると、真剣に結婚を目的に頑張っている人が遊び目的の会員と関係を持つ機会も増えることになり、貴重な時間を無駄にしてしまうことになりかねません。
そのため、結婚相談所では会員の質を保つために厳しい婚前交渉に対する規定を設けています。
結婚相談所で婚前交渉をしてしまうと、会員同士でトラブルが起こる場合があります。
例えば、性感染症や予期しない妊娠等、大きなトラブルに発展する可能性があります。
また、一度婚前交渉をしてしまうとズルズルと関係が続いてしまい、交際終了になってもストーカー事件を引き起こすケースも考えられます。
このように、婚前交渉を原因とした多くのトラブルが予想されるため、結婚相談所では婚前交渉を禁止しています。
結婚相談所の婚前交渉は主に男性側から行為に及ぶことが多く、力の弱い女性が犠牲になってしまいます。
多くの場合、女性は抵抗することができないため、自分の意志に関わらず婚前交渉に応じてしまいます。
このように、力の弱い女性の立場を守るためにも結婚相談所では婚前交渉を禁止しています。
では、婚前交渉をしてしまった場合どのような罰則があるのでしょうか?
主に以下の3つのケースが考えられます。
ここでは、それぞれについて詳しく解説します。
結婚相談所で婚前交渉をした場合、「強制退会」や「罰金」が課せられることがあります。
罰金の額は結婚相談所によって様々ですが、決して安い金額ではありません。
また、強制退会になった場合、今までの結婚相談所の活動が無駄になると同時に、それ以降同じ結婚相談所に入会することが制限されることがあります。
そうなると最悪の場合、婚活自体ができなくなるケースもあります。
結婚相談所によっては、婚前交渉が発覚した段階で「成婚」とみなされる場合があります。
これは、婚前交渉すること自体が、結婚の意志がある行為と判断されるためです。
「成婚」とみなされれば、通常の成婚料を支払って退会するということになります。
お互いの意志で成婚するのとは違い、強制的に成婚退会させられるため、結婚の意志がない相手だった場合、高い成婚料を支払った上に、今後の婚活の機会がなくなるという最悪な状況に陥ってしまうでしょう。
結婚相談所で婚前交渉を行った場合、誘った側だけでなく誘われた側にも同様の罰則が課せられます。
相手が誘って行為に及んだ場合も、双方の合意の上の行為として解釈されてしまうからです。
このようなことにならないためにも、相手から婚前交渉を誘われた場合には、勇気を出してキッパリと断るようにしましょう。
婚前交渉を禁止している結婚相談所では、誘った相手だけでなく誘われた本人も罰則や退会処分を受けてしまいます。
では、そうならないためにはどうすればよいでしょうか?
突然の婚前交渉の場合、感情のコントロールが効かなくなるケースが多く、その場で断ることは困難です。
そのためお見合いから交際に進んだ際に、あらかじめ「婚前交渉は行わない清い交際にしましょう」と宣言しておくことをおすすめします。
もし、それを伝えたことで相手から連絡が来なくなったり、離れてしまう場合は、それはそこまでの相手と割り切り、もっと自分を大切に思ってくれる人を探しましょう。
ここまで、結婚相談所の婚前交渉について解説してきました。
結婚相談所にもよりますが、一般的に成婚退会前の婚前交渉については禁止されています。
その規則を破ってしまうと、「罰金」「強制退会」「成婚料支払い」などの罰則が課せられてしまいます。
そのためにも、しっかり結婚相談所の利用規約を把握しておくようにしましょう。
また、婚前交渉を禁止している場合でも、手を繋いだり、真剣交際でのハグやキスはOKだったりという場合もありますので、不明な点は担当のカウンセラーに確認しておくとよいでしょう。
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