SAPジョブを一括で保留/保留解除する方法
システムメンテナンスやアップグレード時にすべてのジョブを停止したい!ということはありませんか?
このような場面ではJP1などのジョブツール経由で実行されるSAPジョブに対して保留をかけますが、トランザクションコード:SM36で定期的にスケジュール実行されるSAPジョブはそれだけでは停止されないため、歯がゆい思いをすることがあると思います。
本記事では、SAP Note 79424 – How do BTCTRNS1 / BTCTRNS2 work? に記載されているSAPジョブを一括で保留/保留解除する方法について解説していきます。
目次
SAPジョブ一括で保留/保留解除する方法
SAPジョブを一括で保留/保留解除する方法について詳しく解説していきます。
詳細についてはSAP Note 79424 – How do BTCTRNS1 / BTCTRNS2 work? をご確認ください。
下記の記事では、SAP Basisがよく使うトランザクションコードの一覧を解説していますので、合わせてご確認ください。
SAP Basisが利用するトランザクションコード一覧
SAPのトランザクションコードを英語に例えると、トランザクションコードは英単語に該当します。英単語を暗記しただけでは英語の試験に合格できないように、トランザクシ…
SAPジョブ保留:BTCTRNS1
SAPジョブを一括で保留にする方法は、トランザクションコード:SE38からプログラム:BTCTRNS1を実行します。
上記プログラムを実行すると、テーブル:TBTCOでステータス:S(リリース済)になっているSAPジョブがステータス:Z(リリース済/保留)の状態に変更されます。
SAPジョブ保留解除:BTCTRNS2
SAPジョブを一括で保留解除する方法は、トランザクションコード:SE38からプログラム:BTCTRNS2を実行します。
上記プログラムを実行すると、テーブル:TBTCOでステータス:Z(リリース済/保留)になっているSAPジョブがステータス:S(リリース済)の状態に変更されます。